2021.01.05
諭吉と豚
ある日のことテレビを見てたら……
「水曜日のダウンタウン」での安田大サーカスのクロちゃんへのドッキリで
「クロちゃんの自宅にクロちゃんのものではない大金があったらどうなるか?」という企画があり、
それを見たときに僕にも似たようなことがあつたことを思い出しました。
そうあれは十数年前、泉岳寺の駅のお寺側の方の入り口の角に
三菱UFJのATMがあった時の話です。
今はコーヒーショップになっている場所です。
夜、8時頃お金を引き出しにATMに行きました。
自動ドアが開くと床に30万円ぐらいのあの「福沢諭吉」がバラまかれていました。
ただ、その時の僕はお金を引き出すことで頭がいっぱいだったので
「福沢諭吉」には目もくれずキャッシュディスペンサーの前まで行きました。
お金をおろそうとカードを取り出した時に急に恐怖心が湧きました。
「これは何かの犯罪では?」
「監視カメラに撮られてる」
「血痕があるかも」
という考えが0.1秒で頭をよぎり、
ヤバイと思った瞬間、 僕はお金をおろさずその場から逃げ出しました。
翌日、ネットで泉岳寺駅周辺に事件が起きてないかを調べても
何もニュースはありませんでした。
あの「福沢諭吉」は一体なんだったのしょうか?
あれから十数年たった今でも「疑惑」が残ります。
ある日のこと自転車に乗ってたら……
近所のコンビニ跡地に新しいお店がオープンための準備をしてました。
壁に大きく「豚」のイラストの看板が貼られてました。
「こんな所にトンカツ屋が出来るのか!」とちょっと嬉しくなりました。
オープンの日に行って、トンカツ弁当を買おうと行ってみたら、
店の前に行列ができていました。
「オープン初日だからしょうがないか」と思って、
並ぼうとしている僕の目に驚愕の看板が!
豚の看板の横に同じような緑の地に白い文字で
「美味しいパン」と書いてありました。
僕は唖然としました。
それと同時に食べようと思っていたものが
食べれないという怒りがこみ上げて来ました。
僕は自転車に飛び乗り、駅に向かって走り出しました。
駅ビルの中のトンカツ屋で「ヒレカツ弁当」を買って帰りました。
「ヒレカツ弁当」を食べて落ち着いた後に「ブタのパン屋」の事を調べ上げました。
隣の市でかなり評判の「おいしいパン」で、お客さんも多いので
駐車場が広い今の場所に引っ越して来たらしいのです。
それからというもの、週末のたびに時間を見つけて買いに行くのですが、
午前中に行けば行列、午後に行けばCLOSEの繰り返しで、
なかなか入店することができませんでした。
心の中で
「パン屋に行列って!」
「パンなんかどこでも売ってんじゃん!」
と思いましたが、どれだけ美味しいのか、食べまくってやると意気込みました。
そしてオープンから二ヶ月後のある日、
ようやくお店に入ることができました。
店内は「木」と「紙」を巧みに使った内装で暖かみがあります。
自分の悪い癖で味が想像できそうなパンをたくさん買ってきました。
1つ1つがずっしりとしていて濃密な感じで色々と手が込んでる感じでした。
通い詰める事になりそうです。
今度は食べたことのないパンを買ってみたいと思います。