2018.03.05
インスタ映え?
2、3年前の話ですが、実家の整理をしていたときに相当古いアルバムが出てきました。
ページをめくってみると若い頃の祖父の写真もあったので、彼のものだと思われます。
多分、写真館で撮ったであろう格好いい祖父や家族、芸子さん、軍人さん。
さらに関東大震災後の風景など、記録とともに大正時代のいろいろな暮らしの景色がアルバムに詰まっていました。
今ならSNSに載せたくなるようなものもたくさん。
ただしこの時代の写真は現代のように「気軽にスマホで」というわけにもいかないので、
写っている人たちはみんな綺麗だし格好いい。
撮る方も撮られる方も気合いの入った一枚を撮っていたのでは?と想像します。
自分も学生の頃に、銀塩フィルムでいろいろ撮っていましたので、その辺りの気持ちは容易に想像がつきます。
全部をプリントしていたら結構な金額になってしまうので、
ベタ焼きしたものからこれぞと思うものを選んでプリントするとか…。
大正の時代ならもっと貴重な一枚だったのでしょう。
今となっては私も、ほとんどの写真をスマホで済ませる事が多くなってきました。
デジタルカメラもあるものの持って歩くのも億劫に。
スマホが露出もピントもやってくれる。しかも連写までできるから手軽に気に入ったものを選べる。
いい時代です。 ただ、祖父のアルバムを見て一枚の価値も低くなってしまったのかな。とも思います。
これからは一枚に、もう少しだけ気合いを入れてみようかな。